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Nexon社のオンラインゲーム『メイプルストーリー』のオリジナル小説です。ゲーム内には無い表現を多々含んでおります。
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■■■10000HIT記念小説「時の激闘」 
2009/04/10 Fri外伝小説etc
やっとこさ完成です。
1年もかかってしまいました。
次回からは本編の更新を頑張ろうかなって思ったり(汗
もうアクセスカウンターもなくなってるので今はどれぐらいなのかも分かりませんね(汗
もうちょい綺麗に纏めれたら良かったなと思いながらもこれにて完結ですb


「調査は捗っていますか?」
ルディブリアムの住宅街にある、家の1つに兵士であるマルセルが訪ねていた。
「ああ、でも予想していたより事態が悪そうではあるがな」
マルセルの問いに答えたのは蒼いプリンスという髪型で鋭い目をした、ヒーローの男で名をロキアルドという。
身にまとっている鎧は蒼で統一され、背中には身の丈ほどある巨大な剣を背中に背負っている。
ロキアルドは説明をするために、家のなかのある巨大なテーブルに地図を広げマルセルに説明をし始めた。
「時計台の最下層に異常なほど高い力が集中している。今まで退治されてきたビシャスプラントと変わらないだろうが・・・」
「変わらないが?」
マルセルはロキアルドの顔を不安げに見ながら問いかけた。
ロキアルドもそれを理解し、地図のルディブリアムの最下層を示しながら答える。
「その個体数が多いようなんだ。今までは1つ1つ不定期に発生していたのが、まとめてくるように感じられる」
「やはり、それがこの異常事態の原因なのかも知れないですね・・・補佐官殿を呼んでまいります」
マルセルは家の前に止めていたヘリオスに飛び乗った。
「了解。こっちも仲間を集めておく・・・」
ロキアルドの言葉を聴くとすぐにエオス塔に向かいマルセルは走っていった。
「激闘の予感だな・・・」
「そうだな・・・割に合わない仕事をまた請けてしまった。すまないなシュウレイ」
ロキアルドの背後には青きラディアの髪型に澄んだ空色の瞳のアークメイジ、ロキアルドの妻であるシュウレイがいた。
「気にするな。誰かがやらないといけない仕事だ。それがロキアルドで良かったと思う」
「そうだな・・・さて、最大の武器を使って挑むか」
ロキアルドはそういうと蒼き刃のカスタムメイドのグリュンヒルを手に持ち、鞘と共に背中に背負い駆け出した。

補佐官ディングはルディブリアムの王に続く第2の権力者である。
ことの重大性を理解し、ロキアルドの所属するギルド「AnotherSlash」へできうる範囲でのサポートを約束してくれた。
とりあえず、ロキアルドはギルドのメンバー数名を時計塔の最下層に待機させ最大の武器の準備をしていた。
ロキアルドとシュウレイは現状の説明を含め、行動を速やかに移せるために準備とし、呼び寄せた仲間達に説明を開始した。
「みんな、多忙なところを緊急とし召集してもらってすまない。今回、私のギルドが請けた仕事なのだが、我々だけでは不足の事態にどこまで対応できるか分からない。それにこの件を放置すれば、どれほどの被害がでるかも予測はできない。確実に処理すべくためにみんなに集まってもらった次第だ」
ロキアルドは40名以上いる仲間、友人の前で説明をしている。
場所は、補佐官が手配してくれた時計塔の1室である。
「ロキアルドとそのギルドが処理できないほどの仕事なのか?」
そう問いかけてきたのは青き鎧に身を纏った、ダークナイトのマルゴーである。
ワイルドな髭に空色のライオンという髪型、黒き槍を使うことで黒槍青鎧(こくそうせいがい)のマルゴーという通り名をもつ最高クラスの戦士で、ロキアルドが頼りにしている人物である。
「買い被りすぎだよ。マルさん。それにシュウレイの第6感がヤバイって言ってるようだしね」
その言葉にシュウレイは肩をあげて、ロキアルドを見た。
「なるほど・・・」
マルゴーはその言動で納得した。
「現在、最下層にギルドメンバーは配置しリアルタイムで情報収集をしているところだ。予想される事態をいくつかあげておく」
ロキアルドはそういうとマルセルと、またマルセルと同じルディブリアムの兵士であるミルとヒドと共に準備した資料を配布し始めた。
「敵として第1に想定される存在は、みんなも知っているビシャスプラントだ。1対1では油断ならない相手だ。ここにそろっているメンバーですれに6名で1グループを編成しておいたので、それで行動してくれ。資料に詳細は書いてある」
資料には複数のグループが書いてあった。

アナスラグループ
ロキアルド、シュウレイ、メイシャオ、ローロー、ゼロ、喜一郎
リルカ、ルバト、ファーレイ、リディマリ、テンク
ティス、音弧、七夏、ヴァロア、ダマール、セルビシア

あぁさぁグループ
あぁさぁ、猫石、バロール、燈、りょあ、レイマスター

マルゴーグループ
マルゴー、ギョエギョエ、ピィノ、ミズリア(アナスラ)、銀

黄輪グループ
黄輪、ちぃずたると、ぼぉぼぅ、紳士キノ、黒い液体、リロード

後方支援
霞妖 ねりぽ さとるーにょ 轟転魚 なんきん坊主  ぽんこつっ娘 ブイ えなぺ

「ミズリア、悪いが君にはマルゴーグループのサポートにいってくれ」
赤い長いジーンの髪型のビショップの女が、笑顔で答えた。
「わかりました。頑張りますね」
ミズリアはアナザースラッシュのメンバーであるが、ロキアルドは1つでも強いグループをとのことでマルゴーグループのサポートにミズリアを派遣したのである。
「後方支援のメンバーは不足の事態の場合に交代要員、またはその後方支援のメンバーの護衛も考えている。万が一の場合は頼みます」
後方支援の面子はプリーストやビショップがメインで、あとはそれを守る人間といったところである。
「あと黄輪グループは状況次第で出撃してくれ、詳細は資料に書いてあるので目を通してくれ。あ、約束のモノは手配済みですか?補佐官」
「手配はしたが、まだこっちに着いていないな。着き次第、彼らに・・・」
補佐官が話しをしていた最中に、地震と共に激しい爆発音が聞こえた。


「なにが起きた!?」
補佐官の問いに答えたのは、部屋に入ってきたセルビシアだった。
「た、大変だよ。最下層の時計の門からビシャスプラントが何体かでてきたよ!」
その答えを聞いたロキアルドはすぐさま、指示をだした。
「アナスラグループは歪んでいる時間の道経由で出撃。あぁさぁ、マルゴー、両グループは忘れられた時間の道経由で! 黄輪グループ及び後方支援チーム待機! 補佐官、例のモノが届き次第黄輪グループに頼む!」
『了解』
ロキアルドの指示を受けすぐさま、全員が動く。
盗賊がグループいるところはヘイストのおかげで素早く、時計塔を降りていく。
「セルビ! ティス達は?」
素早く最下層に向けて移動する中で、ロキアルドはギルドメンバーの安否を気にしセルビに問いかけた。
「ティーが指揮を取って時間を稼いでいると思う・・・」
セルビシアの答えにみんなはティスグループの身を案じた。
「激闘の中では帰還の書を使うことも難しいだろうに・・・」
疑問を投げかけたのはロキアルドの弟子の1人であるゼロであった。
学生カットに可愛らしい顔であるが、その実力は高くロキアルドの自慢の弟子である。
「音弧さんがミスティックドアを出してくれたんだけど・・・」
「ではほかの人間も一時撤退も出来たはずだ」
シュウレイの妹できつい目つき以外はシュウレイと似ているをしたダークナイトであるメイシャオが指摘した。
「それが、タナトスが異常に巨大化してて、私がドアを潜る瞬間にドアを両断して私だけに・・・」
セルビシアは泣きそうな顔になりながらも涙を流すことはない。
泣く暇があれば、早くティス達を助け出したいと思っているのが見て取れた。
「次元の歪の影響はルディブリアム地下のモンスターに強大な力を与えたことになったのだろうね」
シュウレイが分析し、答えをだした。
「・・・油断するなよ。前例がないことだ常に・・・」
ロキアルドがギルメンに活をいれようと話すが。
『常に最悪の事態を想定し、臨機応変に対応。そして、最後まで諦めるな』
ロキアルド以外のそこにいるギルドメンバーが全員口を合わせてロキアルドに言い返す。
「いつもロキアが口うるさく言ってることだ。みんな言われるまでもないってことだ」
メイシャオがそういうと、この状況下でもみんなが笑顔になった。
「結構!」
そして、ロキアルドが誰よりも楽しそうに笑っていた。

やはり、機動性とバランスでいうのならあぁさぁグループが一番であろう。
ナイトロードとしスキルをマスターしている若き女盗賊であるあぁさぁ率いるグループが、忘れられた時間の道の一番奥まで進んでいた。
ファントムウォッチも影響と受けているのであろう、攻撃性が特化され氷の魔法を使いあぁさぁ達を襲うが猫石がジェネシスで一掃する。
ビショップとしては珍しい攻撃的なタイプである猫石にとってジェネシスを連続で撃つことは容易であった。
「僕、最強!」
ファントム・ウォッチを殲滅して、猫石はテンションがあがっていく。
また、ドラゴンナイトであるリョアのおかげでハイパーボディを受けて体力と精神力が上がっているので、並大抵の攻撃では彼らを止めることはできない。
そして、前衛を勤めるレイマスターはヒーローとしてのスキルをマスターし、連続の剣撃を放つブランディッシュとアドバンスコンボで潜在能力を惜しみなく発揮している。
剣の連撃を受ければファントムウォッチも秒殺である。
仮に、レイマスターが討ちもらしても、あぁさぁのトリプルスローで一撃で滅されるであろう。
後衛には、シャドーの女盗賊である燈、アークメイジであるバロールがいて万全といえる。
「よし、タナトスがいる回廊へいこう!」
レイマスターがそういうと、あぁさぁグループが回廊へと進む。
不気味な次元に入り込んだような錯覚を起こす、この回廊。
タナトスもビシャスプラントと同じで、次元の歪の影響で生まれる負のモンスターである。
その凶暴性も知られているが、また弱点も認知されていた。
「僕にまかせてくれ!」
そういうとバロールがイフリートを召喚し、テレポーテーションを駆使し素早く駆け出す。
タナトスの姿を確認したバロールは素早くシールという魔法やスキルを使用できなくする。
そして、意気揚々とイフリートと共にバロールが攻撃を仕掛けたが、タナトスにその届くことがなかった。
魔法が発動する前に、まさかの攻撃がバロールを襲う。
「え? こっち側にまで攻撃できるの!?」
燈は予想外の出来事に一瞬慌ててしまった。
タナトスは自分の目の前を通過していく相手に対して攻撃し、それ以外に関しては呪いなどをかけて来る知能が低いモンスターだったのである。
それにも関らず、バロールが足元から現れた氷の柱に突き上げられ、異様に長い腕で打撃を喰らい吹き飛ばされた。
また、イフリートは氷の柱に突きぬかれて消滅した。
レイマスターは間合いを取るためにすぐさまラッシュでタナトスを押し返した。
そして、あぁさぁとレイマスターのトリプルスローとパニックの同時攻撃でタナトスは消滅した。
バロールもすぐさま猫石によって回復されて問題はなく、立ち上がって戦闘態勢に戻っていた。
「よし! 先に進もう!」
レイマスターが最下層に入ろうとしたが、その扉から現れたのはビシャスプラントであった。
その巨体で次元を区切っていた門を破壊して、あぁさぁ達の前に現れたのである。
レイマスターもいきなりのことで、反応が遅れてしまいビシャスプラントの巨大の腕で吹き飛ばされ、バロールにぶつかってしまう。
「なんでこんな目ばかりに・・・」
バロールが愚痴るとすぐさまあぁさぁが言う。
「バロさん。文句いってる暇はないよ!」
あぁさぁが示す方向は頭上、そこには巨大なタナトスが出現していた。
前方にはビシャスプラント、頭上には巨大なタナトス、2方向からの攻撃を回避しながら反撃にでる。
レイマスターとりょあがビシャスプラントは端に追いやる。
ほか4名で巨大化したタナトスに攻撃していた。
そんな中、ビシャスプラントのその巨大な胴体にある時計の針がくるくると勢い良く回転し、止まったかと思えば、爆風を放ち6人を炎が飲み込む。
それを乗り切ったと思えば、足元から信じられないほどの氷の柱が全員を突き上げる。
バロールがすぐさま召喚したイフリートを盾代わりに全員はそれを回避した。
しかし、回避のために全員が1箇所に集まったのが失敗だった。
ビシャスプラントは意志をもつ爆弾を複数放つ。
燈は咄嗟に煙幕弾を使い、回避した。
しかし、現状では長く隠れることはできない。
あぁさぁは自らの機動性を活かし単独で囮になとうと飛び出す。
迫りくるタナトスの異様な長い手を忍者ストームで小さな忍者を召喚し弾き、手裏剣を投げつけた。
シャドーパートナーとの同時攻撃で放たれる手裏剣の数は多く、タナトスの片腕をハツらった。
片腕が消滅したことで暴走し始めたタナトスはビシャスプラントにまで攻撃を与える勢いで氷の柱を呼び出した。
ビシャスプラントの方向から準備に地表へと伸びていく氷の柱は、もうすぐその鋭利な刃が燈達を襲おうとする瞬間に青き閃光が通過した。
あぁさぁも手裏剣で氷の柱を粉砕したはいたが、点の攻撃である手裏剣では追いつくことができず、グループメンバーの身を案じていたがその青い閃光の登場で安堵した。
青き閃光の先端には黒き鋭い槍であるテポストピリーが氷の柱を粉砕していく。
「流石はマルさん。ラッシュで一気に粉砕とは」
関心したように銀が言った。
波のように出現しようとした氷の柱を地表ほど、槍でかき消したのであった。
マルゴーグループがあぁさぁグループに追いついたのである。
「ミズリアさんはミスティックドアをマスターされていると伺っています。マルゴーグループは先に!」
あぁさぁは素早くマルゴーグループに指示を出した。
「了解。無理されずに!」
マルゴーは返事すると同時に、手招きしそれと見たグループメンバー全員が回廊に入ってきた。
レイマスターは素早く前方のビシャスプラントに攻撃をしかけ、意識を自分達に向けさせた。
「本気をだすぜ!」
そういうとレイマスターは剣を構え、アドバンスドコンボのマックスカウンターを駆使しイレンジを使い最大限の力でビシャスプラントに猛撃を開始した。
「あっちはレイさんにまかせて、私達はタナトスを!」
りょあはドラゴンロアを放ち、猫石はジェネシスを連続を放つ。
燈は巧みにブーメランステップで攻撃を回避しながら、背後に回り暗殺、バロールはインフィニティを使いブリザードをこれでもかと繰り返し、あぁさぁはフラッシュジャンプで囮になりながらも攻撃を緩めず、マルゴーグループが最下層に入っていくのを確認していた。
「さあ、一気にやってしまいましょ!」
あぁさぁの掛け声は回廊に響き渡り、攻撃の勢いにタナトスとビシャスプラントも反撃する暇もない。
タナトスはすぐさま断末魔をあげながら塵と消えていった。
その瞬間にビシャスプラントは時計の針を逆回転させていく。
タナトスが塵になったモノであろうか、それらが吸い寄せられるようにビシャスプラントの胴体に吸収されていった。
「・・・これはまずくね?」
猫石が不安そうに呟いた。


巨大な斧が振り下ろさせる。
容赦のないその斬撃をロキアルドがグリュンヒルで受け止めたが、両足が接する地面が粉砕した。
振り落とした斧のもつ手は巨大であり、地に足をつけていないそのモンスターはゲートキーパーである。
巨大な黒い鎧が宙に浮き、2本の巨大な腕の片方にとてつもない程の巨大な斧が握られている。
第1撃はロキアルドが防いだが、ゲートキーパーはすぐさまに斧を再び高く掲げ第2撃を振り下ろす。
ロキアルドは、体を流し斧を側面から打ち払った。
「シュウレイ! 凍らせて動きを封じてくれ!」
ロキアルドの指示にシュウレイがすぐさま、対応する。
氷と雷の魔力をあわせて放つマジックコンポジションを矢のごとく撃ち放つ。
巨体にその魔の矢を回避する術はなく、直撃した。
「ゼロ! きぃ! あわせろ!」
ロキアルドがそういうと3人は直線状にならび、ロキアルドを先頭に一気に切りかかる、
ヒーローのロキアルドの斬撃、ナイトのゼロのパニックの一撃に、喜一郎のアイスチャージブローによる凍結でゲートキーパーは粉砕した。
「一気に奥にいきますよ」
3人がゲートキーパーを倒すのを確認した、リルカグループが隙を突いて最下層への門を潜った直後にもう1体のゲートキーパーが現れた。
「リルカさん、ティス達を頼む!」
リルカグループに先に進むことをロキアルドは指示した。
リルカグループもまた指示を理解し、一足先にと奥に進んでいった。
新たに出現したゲートキーパーは、先に倒されたゲートキーパーの亡骸を一瞬にして取り込んだ。
巨体がさらに一回り大きくなり、両腕に1本ずつ巨大な斧が握られている。
シュウレイはすぐさま、マジックコンポジションを放つ。
直撃をするもの凍りつくことはない。
「全員間合いを取れ!」
ロキアルドとゼロを先頭に戦闘隊形をとる。
ローローはすぐさま、バハムートと呼ばれる赤いドラゴンを召喚し攻撃させたが、斧で防がれ致命傷を与えることはできなかった。
先ほどまでの動きで油断をしていたせいであろか、一気に間合いを詰めてくるゲートキーパーに、全員が一瞬躊躇してしまった。
振り下ろされる2つの斧にロキアルドは辛うじて反応することができた。
パニックで強力な斬撃を放ち、右腕に握られた斧の軌道をずらす。
しかし、残った片方は確かにグループメンバーを捉えていた。
ロキアルドにワンテンポ遅れて反応したメイシャオが愛用のパルチザンで巨体を押し返し、斧は全員の前方に振り下ろされた。
恐ろしいまでに破壊力をアピールした。
回廊の床は粉砕された。
破片すら粉になってしまうほど、単純な腕力だけではない攻撃と知ることになった。
「一撃で即死だ! 用心しろ!」
「言われるまでもない! 姉様は私が護る!」
ロキアルドの警告に、メイシャオは彼女らしいに尽きる一言で返す。
メイシャオとシュウレイは姉妹であり、お姉さん子であるメイシャオはシュウレイと結婚したロキアルドに対し、嫉妬に近い感情を抱いている。
しかし、メイシャオの戦闘能力の高さは高く評価し同じグループで活動していた。
そして、また姉妹の力を目の当たりにすることになる。
「姉様! あれをやろう! サンダースピアをお願い!」
そういうとメイシャオは構え、サクリファイスを使ったかと思えば目を閉じ精神統一を開始する。
「ロキアルド、お願い時間を少しでいいから稼いで!」
シュウレイはそう叫ぶと白虎を掲げ呪文を唱える。
ロキアルド、すぐさま先頭にたち、ラッシュで一気に間合いを詰めて、巨体のわずかの隙をつき側面に回りこみブランディッシュで斬撃を何度も浴びせる。
致命傷にはならなかったが、ダメージを与えることができゲートキーパーの注意を向けることが成功し、ゼロと喜一郎もロキアルドの方に向くゲートキーパーの背後から攻撃した。
また、ローローはバハムートの乗りゲートキーパーの頭上に回り、頭にホーリーアローを撃ち込んで、すぐさま飛び降りた。
ローローから離れたバハムートはゲートキーパーの頭に噛み付いた。
痛みを感じているのかゲートキーパーは噛み付いたバハムートを引き離そうとしたのか、自分の斧で自分の頭を殴りつけた。
やはり、あの破壊力での攻撃。
霊体であるバハムートも消滅してしまったが、大打撃を与えることに成功した。
ローローが予想していた展開だったのであろう。
彼女は親指を立てて、ロキアルドに笑いかけた。
「流石だな」
ロキアルドもその働きを称える。
「流石は私達に向けて言ってほしいね!」
準備完了したと言わんばかりにメイシャオを叫ぶ。
「姉様! お願い!」
「分かった。蒼家の名の下に集え雷のエレメントよ! 槍になりし敵なるモノを全て貫け! 蒼雷槍(そうらいそう)!」
普通の呪文では違うが、青龍を中心に集まった光は間違いなくサンダースピアの形になっていく。
それを確認したメイシャオは飛び跳ねてゲートキーパーにドラゴンバスターを放つ!
同時にシュウレイはサンダースピアを放った。
サンダースピアは引き寄せられるようにパルチザンに重なり、メイシャオは電撃を帯びたバスターを放った。
電気とはロスが多いエネルギーである。
ロスさえなくなれば、鉄でも蒸発させてしまうほどの力となる。
言わば、今のドラゴンバスターはサンダースピアの媒介となり、ロスを完璧に近い形でなくしてしまっている。
故にゲートキーパーは、その巨体にはドラゴンバスターによって大きな風穴が3つも開き、無様な姿で絶命した。
「・・・すごいですね」
喜一郎はその驚異的な力に驚き、目を点にした。
「どうだ! メイ様と姉様はすごいだろ!?」
そういいながらメイシャオはロキアルドに飛びついた。
メイシャオは不敵な笑みを浮かべ、シュウレイは慌てた。
メイシャオに帯電する、電流がロキアルドにも流れる。
ロキアルドは驚きながら、慌ててメイシャオを引き離した。
「まったく・・・メイシャオ」
「えへへ」
不適に笑うメイシャオをシュウレイが青龍で小突いた。
「さあ、早くみんなのとこへ行こう」
シュウレイの言葉と共にロキアルドグループも全員が、最下層に入っていった。

「音弧! またミスティックドアを最優先で頼みます!」
青のクールの髪型に目に力がこもっている顔つきの男が叫ぶ。
「了解! ティス。な、なんとかやってみるよ!」
叫び声に叫び声で答えたのは音弧と呼ばれた女プリーストである。
鋭い目つきに金髪のメイドと呼ばれる個性的な髪型に、若々しい魔衣(アバタ)を纏っている。
ティスはまた、ぱっと見る限り女性と間違える風貌ではあるが、やはり力は男のモノである。
戦士ほど腕力があるわけではないが、左右別々に長いロッドを持っている。
右手にはサンダーロッド、左手にはアイスロッド。
勇ましいまでに、立ち回りグループ全員を守っている。
相手が普通のモンスターであれば、アイスストライクの連唱で凍らせるなり、シールで攻撃を阻止できるであろうが、相手は次元の扉から沸いて出てきた無数のビシャスプラントである。
ティスはビシャスプラントに有効であるスキル「スロー」を使い、とりあえず動きを鈍くさせ、その間に忘れたれた回廊まで退避し、ミスティックドアを使ってルディブリアムまで撤退を考えたが、巨大化したタナトスの妨害によりセルビシアのみの撤退になり、やもえず時計塔の最下層にもどりビシャスプラントの猛撃に耐えていた。
「セルビさんが必ずマスターに連絡をとってくれるはずだ!」
「そうだね。今しばしなんとか・・・」
ティスの励ましに音弧がこたえる。
ほかの3人も必死の思いでビシャスプラントの攻撃に耐えていた。
ヴァロアとダマールは、ナイト同士ということで巧みに一撃をいれて、ビシャスプラントを後退させ間合いを取る。
盾で猛撃を回避するのはヴァロアである。
盾使いが少ない時代からも、愛用しその技量はかなりのものである。
ポニーテールで幼さが残り顔であるが、戦士としての力は確かなものである。
ダマールは巨大な両手斧であるヘリオスで強力な一撃「パニック」をビシャスプラントの胴体に入れる。
金属と金属がぶつかり合う音が響かせながら、1体のビシャスプラントを怯ませる。
目が開いているかわからないほどの細目でありながら、的確な一撃をいてていくダマールの技量もすごい。
1体だけのビシャスプラントに対してならば、このグループの勝利は間違いはないであろう。
しかし、複数のビシャスプラントがゆっくりではあるが確実に迫り、光景は誰もが恐怖を感じ、いずれかは押し潰されてしまうであろう。
グループのリーダーであるティスもそれを理解している。
「やっぱ駄目みたい・・・ここでは次元が違うからドアはだせないよ」
「くっ・・・」
音弧の言葉にティスは絶望感を隠せずにいた。
「やはり、帰還の書も使えないな」
ヴァロアとは違う、ポニーテールの盗賊の女が言う。
音弧の姉である七夏である。
ダークサイトで姿を消し、帰還の書を使おうとしていたのであるが無理であった。
既に常識が通じない次元にいるのであるから、使えたとしてもルディブリアムに戻れるか怪しいことである。
先の巨大なタナトスの攻撃跡に残る氷の柱が忘れられた回廊に戻ることを許さず、目の前には無数のビシャスプラント。
思いつく限りの最悪の事態が頭に浮かぶ中、同じような言葉も頭を過ぎる。
『常に最悪の事態を想定し、臨機応変に対応。そして、最後まで諦めるな』
「最後までか・・・」
七夏も攻撃に参加し、無数の手裏剣を投げつけていく。
しかし、焼け石に水であろう。
音弧のサポートも何時まで続くかもわからない。
音弧のヒールが切れれば、ダマールもヴァロアも倒れるのは間違いない。
ティス、一か八かの賭けにでることにした。
「みんな! 私の後ろに!」
両手に持つ属性武器のロッドを掲げて、インフィニティを唱えた。
同時に召喚された炎の魔人であるイフリートは攻撃することなく、ビシャスプラントの攻撃から音弧達を守るように動く。
ティスは巨大な氷の槍を無造作に呼び出すブリザードをチェインライトニングという雷の鎖で連ねて、間近のビシャスプラントにブリザードを集中させた。
その攻撃に耐えれないと全身にバリアを張り、腕と頭部部分を胴体に収納し動きを止めた。
これはビシャスプラントの習性の1つである。
ティスはすぐさま、その後ろのビシャスプラントを同じように攻撃し、またそいつがバリアを張れば、次のビシャスプラントに攻撃した。
「今のうちに!」
ティスの意図と理解し、全員が走り歪んでいる回廊に向かう。
バリアを張っているビシャスプラントに攻撃の術はない。
しかし、いつまでバリアを張り続けているかも分からない。
もう少しで忘れられた回廊に出れると思った瞬間に、その回廊から出てきたのは別のビシャスプラントであった。
その巨大な腕でイフリートは粉砕される。
ティスはすぐさま、先と同じように攻撃しようとしたが既にインフィニティは解除され、またすぐに使えないでいる。
「俺がなんとかする! 構わず行け!」
叫んだのはダマールである。
ヘイストで高く飛び上がり、ヘリオスでカウントがMAXのパニックをビシャスプラントの頭部へと撃ち込む。
着地したと思えばパワーストライクの連撃をする。
わずかに出来た隙を突いてヴァロアも攻撃に転じた。
ビシャスプラントは怯み、よろめいてバランスを崩し両腕を地面につけた。
好機とティスはビシャスプラントにスローをかけ、音弧と七夏の腕を掴み、2人が作ってくれた道を進んだ。
「最後まで諦めるか!」
ティスはそういいながら、またロッドを構え、ビシャスプラントの背後から攻撃を開始した。
「流石ですね。お待たせしました」
忘れられた回廊からリルカグループが現れ、ティス達と共にそのビシャスプラントに攻撃が開始された。
ルバトの月牙刀が冴え渡り、ファーレイの隙のない斬撃、リディマリのサポートにテンクのアクロバットな攻撃。
そして、リルカの恐ろしいまでの魔力による攻撃で押し返されるビシャスプラント。
セルビシアも合流し、後方に見える無数のビシャスプラントに備えて、すぐさまメルをばら撒いた。
ほかのみんなもその意図を理解し、ビシャスプラント達を巧みに誘導した。
惜しみなく大量にまかれたメルの爆発にビシャスプラント体内にあった爆弾にまで誘爆したのであろう。
大爆発を起こし、ルディブリアムだけでなく塔で繋がっている大陸すべてまで激しく揺した。

「ぬぉおお!?」
激しい揺れに金髪の少女が驚く。
「リロちゃん落ち着いて」
すかさず黒のローズマリーの髪型にやさしい瞳をした弓使いのちぃずたるとがリロードを落ち着かせようとする。
「みなさん、大丈夫ですか?」
黄輪は激震によりずれた眼鏡を直しながら、自分のグループ6名の安否を確認した。
宙に建造されているため、激震となれば立っていることは難しい。
生まれ持ったポテンシャルの高さか、ダークスーツを着込んだボウマスターだる紳士キノはバランスを巧みに取り姿勢を保ってはいたが、ぼぉぼぅと黒い液体は無様にこけてしまい。
黒い液体はでかい帽子ごと頭を押さえて激震が止むのを待っていた。
「とりあえず、ロキアルドのプランに従って港まで船を受け取りにいきましょう」
激震が止んだ、即座に全員が立ち上がり港に向けて駆け出していた。
ロキアルドは不測の事態にそなえ、1つの船をチャーターさせていた。
この黄輪グループに遠距離攻撃を得意にする人間を集めていたのは、船上からの攻撃を行うためであった。
「しかし、ロキアルドの予測が正しければ、どんでもないことになるね・・・」
ちぃずたるとが黄輪に確認するように尋ねた。
「僕もさっきまで大袈裟と思っていましたが、この激震で信憑性が増しましたね」
「まあ、どういうこと?」
ちぃずたるとと黄輪の会話と資料だけでは理解できていなかったリロードは頭の上にクエッションマークを浮かべるような顔で困惑していた。
「あぁ・・・では簡単に説明しておきますね」


ルディブリアム地図

ルディブリアムは2つの塔を礎として作られた空中都市。
船の動力などに使われているオルビスの魔法科学によって生み出された浮遊石の力ではなく、単に塔を利用して建造されている。
無論、塔に何かあればルディブリアムは現状を維持できることはできない。

世界地図

結果として予想されるのは、ルディブリアムが落下し空中分解し次元の歪みが無限に拡大されること。
また、ルディブリアムが分解されないまま海上に落下すれば、メイプルアイランドと武陵以外に巨大な津波が襲うことなる。
前者にしろ、後者にしろ嘗てない危機的状況になるであろう。
これが、ロキアルド達が調査して出した結論の1つである。

「用は、すごく大変なことになるってこと?」
「まあ、そんなところです」
できるだけ詳しく説明したが、一言で纏められてしまい少々脱力感を黄輪は感じた。
「あ、あの船だね?」
黒い液体が指差す方向には、ビーナスを模った大型浮遊石船、シャンクスの船があった。
「お前たちだな? さっさと乗りな」
青い大きな帽子を風で靡かせながらシャンクスは黄輪達を迎えた。


爆風が巻き起こるなら、ティスグループとリルカグループは激闘を繰り広げていた。
リルカグループの参戦で一時は巻き返せたように見えたが、ビシャスプラントを撃破すればそれ以上の数が次元の歪みから現れる。
そんな中、リディマリが気づいた。
「第2形態に1体もなってない?」
その言葉にみんなが驚いた。
誰1人、第2形態を目撃していなかったのである。
ビシャスプラントの本体は操縦部いる霊体である。
機械でできている胴体が破壊されれば、それを切り離し攻撃してくる。
だが、それが一度も行われていない。
今までの通常と比較することを行い、混乱するよりは現状でのリアルタイムに判断するように臨機応変に行動していたことが仇になってしまっていた。
「予想されることは、あの次元の歪みに何かがあるということかもな」
遅れてロキアルドグループが最下層に進入し、反対方向でも金属を砕く音が響き伝わり、舞い上がっていた炎と爆風は吸い寄せられるように集められていく。
マルゴーグループも最下層に進入してきたのである。
そして、集められた炎はピィノを取り巻き、さらに炎上していく。
その間無防備になるが、マルゴーとギョエ、銀がビシャスプラントの接近を許すことはない。
マルゴーのラッシュの一撃であの巨体を吹き飛ばす。
「いっくよぉ!!!」
ピィノは叫ぶと同時にマルゴー達は後ろに下がる。
ピィノは愛刀を握り、上段の構えから一気に振り下ろす。
彼女の得意とするファイアチャージとパラディンのスキルであるセングチュアリのあわせ技を発動させた。
しかし、現れたのは巨大な槌ではなく、紅の刃であった。
巨大な刃は複数のビシャスプラントを両断し、炎で焼き切る。
セングチュアリの特性でとどめを刺すことはならずとも、瀕死の状態にまで追い詰めた。
あとは簡単であった、弱ったビシャスプラントを各個撃破し、最下層の沸いて出てきたビシャスプラントは殲滅した。
「みんな無事のようで何より。ティス、大変だったな。よくみんなを最後まで守ってくれた。感謝する」
ロキアルドは全員の安否を確認、そのあとティスの活躍を称えた。
「ティスすげえ」
その声は猫石の声であったが、聞こえてくる位置が頭上からである。
みんなが、その方向を見ると1体のビシャスプラントがいる。
そして操縦部には猫石が乗っていた。
「な、なにやってるんですか!? ダンナ!?」
ティスも大声を出すほど驚き、みんなも驚きを隠せないでいた。
「やばいぜ! これは!!」
猫石はテンションがどんどん上がっているようで、操作させボクシングのシャドーをさせるように両腕を動かす。
「なんか、タナトスを取り込んだあとヒールアタックができるようになったようで・・・」
「それで猫石の玩具になったってことか・・・」
あぁさぁの説明にロキアルドは納得したように呆れた。
「まあ、これで全員揃った。2グループ突入し、残りは不測の事態にここで待機させる。次元のかけらは私が1個持っているこれを使ってみよう」
ロキアルドが手にしている次元のかけらは、いつも使われる無色透明ではなく、銀の光を放ちながらも見る角度や光のあたり具合で虹色のような輝きを見せる。
「それは?」
シュウレイが不思議そうに尋ねる。
「鬼がでるか蛇が出るか・・・風来の錬金術師がくれた次元のかけらさ」

ロキアルドが手にしていた次元のカケラは調査の過程で、錬金術師がピエロの依頼によって作成していたモノを譲り受けていたのである。
「これで次元の歪みは収縮するはずだが、現在の歪みの影響でとんでもないモノが現れる可能性がある」
ロキアルドの説明は終わり、みんなは状況を把握した。
「それでの少数精鋭の2グループ?」
シュウレイは確認の意味を込めて質問した。
「そういうことだ。では私の独断で選ばせてもらう。私とマルさんのグループで突入。マルさんと朝さんグループの組み合わせがベストだが、片方に戦力を集めすぎるのは賭けになるし、猫石がアレから降りてくれそうもないしね・・・」
「ロキアさん!? 僕がだめな子みたいじゃないか!?ひどいぃ」
ロキアルドの言葉に反応した猫石にみんなは笑った。
「まあ、そのビシャスプラントは戦力になる。いざというときは頼むぞ」
ロキアルドはそういうと時計塔に入っていく。
指名されたグループのメンバーもそれに続いていく。
全員が塔に入ったことを確認すると、歪みが最もひどい場所を探索した。
ロキアルドは、すぐさま見つけそこに銀の次元のカケラを置いた。
激しい地震と共に激しい光が時計塔から溢れでてき、扉が光を漏れるのを防ぐように閉じられた。

時を同じくし、ルディブリアムの西にあるエオス塔から黒い戦闘服を身に纏った兵士の集団が現れた。
「こちらメディン・・・再び激震を感知しました。これよりルディブリアムの制圧を開始します」
その集団を指揮する若き参謀がどこかへ連絡したあと、巧みにイヤホンから指示をだし、それに従った兵士が戦闘隊形を崩すことはなく進んでいく。
無論、集団で動く以上、誰かがそれに気づく、ルディブリアムの兵士の1人がそれに気づいた瞬間に攻撃され意識を飛ばされた。
殺さないのは彼らなりの配慮なのであろうが、機械的に動く集団の兵士は恐怖を感じる。
その過程で彼らは不運にも凶悪な戦士と出会ってしまった。
銃から無数の弾丸は放たれる、だがそれはすべて槍で叩き落されたのだ。
ロキアルドの友の1人にして頼れるダークナイトのイズミであった。
「なんなんだよ!?」
手にされた、鋭い刃をもつ槍「ナカマキ」が振り回されうなる。
それに恐れることなく、再びライフルから弾が放たれる。
「そっちがその気なら!」
イズミはラッシュによる突進で弾丸の壁をすり抜けて、自分の間合いに入った兵士をバスターで一掃した。
無数の兵士が無残にも宙を舞い、地べたへと倒れいく。
「ガキのくせに!?」
そういいながらも明らかに気迫と力が圧倒的にイズミに負けている兵士の集団は間合いを取ろうと下がりながら逃げ腰で銃撃を繰り返すす。
「ガキっていうな!!!」
イズミは言い返しながらも反撃をやめない。
イズミの容姿は幼い男の子である。
しかし、なぜ子供がこれほどの力と知識、経験があるのか相手側からすれば不可解であろう。
それによる思考の混乱は判断力を鈍らせ、大人数でもイズミに勝てない要因になっている。
イズミは槍のリーチを巧みに活かし敵の集団の中でドラゴンスラッシャーを連打した。
「流石だな・・・リプレの力を得た戦士というのは・・・」
後方から眺めていたメディンは関心しながらも、その敵の戦闘力を明確に理解していた。
「出番だぞ・・・プルレンジャー!」
メディンの叫び声と同時に、6つの影はイズミの前に現れ、兵士達は散開した。
『地球防衛軍特殊スーツ科学部隊、通称プルレンジャー!参上』
動物をモチーフにした、赤、青、黄色、黒、緑、ピンクの特殊戦闘スーツを着た6人がイズミの前に立ちふさがった。
「悪いけど私達は急いでいるのだ、そこをどいてもらうよ!」
赤がそういうと、間合いを一気に詰めて攻撃をしてくる。
イズミはすぐさま反撃に転ずるが、赤の連続攻撃を防いでいた所をほかの5人が遠距離と近距離で攻撃をしてくる。
さきほどの銃撃だけしてくる兵士とは違い、連携がとれ尚且つ重い攻撃の連続はイズミを追い詰めていった。
イズミは窮地を脱するためにドラゴンロアにより叫び、己の体力を極限まで削りバーサクを発動させた。
ロアの一撃で連携が崩れたとこを、バーサクの力で爆発的にあがった攻撃力でバスターを放ち黄色を仕留めた。
「イエロー!?」
バスターの直撃でスーツは全壊し、気を失い無様に倒れこむ。
「くっ・・・みんなあれをやるぞ!!!」
赤の呼びかけで残った5人がイズミから離れて陣形を組んだ。
「我ら5人の必殺技だ!うけてみろ」
プルレンジャー達が叫ぶと同時に眩い光が放たれる。
しかし、その光はプルレンジャー達によって放たれたモノではなかった。
光の中からは、ロキアルドとシュウレイの2人であった。
「何が起きたんだ!?」
ロキアルドはすぐさま周りを見渡し、シュウレイを抱えプルレンジャーから間合いを取った。
「イズミねえ!?」
「ロキアさん、攻撃がくる気をつけて!」
イズミの視線の先にいるのはプルレンジャーがいる。
彼らも先の光と共に突如現れた2人をみて困惑し、攻撃の手が止まっていた。
シュウレイはすぐさま、チェインライトニングで5人を同時に攻撃した。
それと同時に一気に間合いを詰めていたロキアルドがブランディッシュの連続で青と緑、ピンクを仕留めた。
「てめえ!? 必殺技を出す戦隊に手を出すなど御法度を!!」
「そういうのは悪に言ってくれ! ここではイズミねえにしか通用しない法則だぞ!」
残された赤と黒はすぐさま間合いをとり、ロキアルドとシュウレイの攻撃から逃れようとした。
「ゴルァ!どういう意味だ!!」
叫び声と同時にその逃げる2人をイズミがラッシュで一撃入れた後にバスターで粉砕した。
「まさかプルレンジャーをもってしてもか・・・」
プルレンジャーの敗北にメディンを驚愕していた。
「貴方は、地球防衛の参謀のメディンだったな? どういうつもりだ?」
「どうもこうもない。貴様らがルディブリアムを使って我々への攻撃を開始するとい情報を得てのことだ」
「何を言っている!? 我々はモンスターの脅威を防ごうとしているだけだぞ!?」
ロキアルドとメディンの話は食い違っている。
シュウレイが考えたあと発言する。
「外界人による情報操作の可能性は?」
「・・・だまされたのか? また?」
イズミはあきれた顔でメディンを見た。
「またっていうな!!」
メディンは帽子を地面に叩きつけながら真っ赤な顔でいう。
「プルレンジャー不在の今をグレイ共が襲撃している可能性も否めないが、ここまで来たら一蓮托生だ! 私に攻撃した罪を償ってもらうぞ!メディン」
ロキアルドはグリュンヒルの剣先をメディンに向けて一喝した。


「おちるなよ! ねりぽ!」
赤い車を猛スピードで走らせ、後方より迫り来るビシャスプラントをひきつけながら、ルディブリアムの東側へと誘導している。
ワイルドなひげにモヒカンジャーキーの戦士えなぺと車の後部に乗っかりながらエンジェル・レイで攻撃していたのはおかっぱ頭に派手な格好をしたビショップのねりぽの2名であった。
いきなり時計塔の上から現れたビシャスプラントに後方支援のメンバーだけでは戦うことも敵わず、えなぺが倉庫番人の車を拝借し町外れへと誘導したのでった。
「んで!?どうするの??」
車はドラフトし、ビシャスプラントの横を掻い潜り広い道を何度も往復している。
ビシャスは拳で殴りかかるが、えなぺはたくみに回避していた。
しかし、ねりぽの攻撃ではビシャスプラントはなかなか倒れない。
「どうするもなにも・・・」
えなぺの弱気の返答する間にビシャスプラントは爆弾を射出し、車の前方から飛びかかってきた。
えなぺは咄嗟にハンドルをきるものの車自体が高が知れているもので、えなぺのテクを最大限に活かすことができないだけじゃなく横転した。
ねりぽは横転する前に、車から振り落とされたためすぐに戦闘体制をとれたが、えなぺは車の下敷きになり身動きがとれない状態になった。
「えなぺさん!?」
ねりぽはすぐさまえなぺに駆け寄ろうとしたが、ビシャスプラントが立ち塞がった。
「ねりぽ! 逃げろ!」
えなぺの叫び声に、反応したのはビシャスプラントであった。
反転し、車をその両腕で殴りつけようと高く掲げた。
ねりぽはバハムートを召喚し、ジェネシスを連打したが、ビシャスプラントは腕を振り下ろしていく。
青い影が両腕に飛び掛り、でかい金属音と眩い光を放ちビシャスプラントはその巨体ごと弾かれた。
「ろ、ロキア?」
えなぺは眩い光でハッキリと見えない人影を装備の色からロキアルドと思ったのだ。
「ど、どびんさん!?」
ねりぽはその人物が誰かすぐにわかった。
青い飛行帽がトレードマークの鈍器使いのパラディンの女性、どびんであった。
彼女もまた最高クラスの戦士であり、ねりぽとロキアルドの共通の友人であった。
「遅れてごめんね」
どびんはすぐさま鈍器で車を殴り浮かせ、えなぺはすぐさま体制と整えた。
「さんきゅー。女なのにすげえな」
えなぺも槍を構え、ハイパーボディを使い3人の体力と精神力は限界まで引き出された。
「俺に考えあるから、2人で時間を稼いでくれ!」
えなぺはすぐさま、車へと戻った。
どびんの猛攻にビシャスプラントは全身をバリアで覆い、手と頭をしまった。
「こうなると、どびんさんにもどうしようもないね・・・」
「そうだね・・・」
2人はいつビシャスプラントが再び攻撃をしかけてきてもいいように戦闘体制のまま待機した。
しかし、結果としビシャスプラントは3人に時間を与えたことが敗因になったのだ。
えなぺは車に細工し、猛スピードで止まったビシャスプラントに突撃させた。
車の衝突とその爆発による破壊力でバリアと、その維持をする機能を完全に破壊したのである。
すぐさま、頭と手を出して捨て身の攻撃をしてくるビシャスプラントに車から抜いていたエネルギー燃料の液体をその頭部へとかけた。
ねりぽとどびんはその意図をすぐさま理解し、2人はバハムートに乗りビシャスプラントの頭部へと飛びかかり、どびんはファイアチャージで燃えあげる鈍器で一撃をいれた。
第2形態へと変貌する余裕をあたえることなく、ビシャスプラントは胴体を残して倒れた。
「ねりぽ!ドアをだしてくれ。急いで町にもどろう」
ねりぽはドアをすぐに出し、3人はそれをくぐった。

町には凶暴な機械仕掛けのモンスターが大暴れしてた。
ルディブリアムの兵士や、討伐隊のほかにも多くの冒険者が暴れだすモンスターの排除をしていた。
しかし、どこから湧き出してくるのか分からない以上、改善することもまた容易ではなかった。
マジェステックバイキングなど凶暴なモンスターが一番多く出現している場所に紅の影が疾走していた。
炎を燃え上がらせては、触れるものを時には溶かし、時には焼切る影の正体は紅き戦姫ぴぃのであった。
妖刀の間合いとは思えないほど長いリーチでモンスターを両断し、ブレストで貫いていく。
ぴぃのは近くにあった家屋の屋根に飛び上がり、周りを見渡しモンスターたちの状況を見やった。
「あの程度なら・・・なんとかみんなと合流しないと・・・」
沸いて出てくるモンスターは程度が知れていると判断し、すぐさまみんなと合流し状況の把握をと考えた矢先の出来事であった。
家屋の底から、赤い巨体が地面を砕き現れたのだ。
まさにビシャスプラントであった。
ぴぃのは崩れ落ちる家屋から飛び上がり、すぐさま地面に着地して刀を構えファイアーチャージをかけなおした。
ビシャスプラントは眼前のぴぃのより、多くの人間を標的に選んだのか市街中央へと無数の雷を放った。
「なっ!?」
ぴぃのはすぐさまサンダーチャージへと切り替えて飛び上がり放たれた無数の雷の中へと飛び込む。
間一髪、街に落とされる前に雷はぴぃののサンダーチャージによって相殺された。
ビシャスプラントは、自分の攻撃を妨げたぴぃのを敵として認識し巨大な腕で殴りかかる。
ぴぃのは回避しようとしたが、先の雷によって痺れたからだのために反応がわずかに遅れ、直撃を受けると刀を交差させ防御の姿勢をとった瞬間、エンジン音と共にバイクに乗ったロキアルドがパニックをビシャスプラントの腕に放った。
バイクによる加速での一撃は強力であったのか、ビシャスプラントの片腕は機能を停止した。
「ぴぃの無事だったか!?」
「ロキアー、なんとか・・・」
「ほかにもビシャスプラントが無数に出現している。これ以上街に被害を出すわけにはいかない。ほかのみんなにも応戦してもらっている。こいつは任せるぞ!」
ロキアルドはそういうとすぐさま、バイクでまた走りだした。
「え・・・」
ぴぃのが呆気にとられてる間にビシャスプラントは体制を整えて、再び攻撃をしようとしたが、ナカマキをもつ小さな影とそれを心配そうに追いかけてきた金髪のメイドの魔法使いがそれを阻止した。
「いずみさん!? ねこちゃん!?」
「ロキアさんにいわれてきてやったぜ!ぴぃの」
「感謝しろよ!」
そんなやり取りの間にビシャスプラントは待っててくれるわけもない。
攻撃が続く中で、会話をやり取りする3人が猛者であるのは一目瞭然である。
「いずみ!ハイパーボディを!」
「はぁ?さっき発動させたぞ!?」
「いずみねさん、アタシにもかけてよ!」
「かかってないのがわるい!」
「まてや!それしか特技ないだろ!かけろよ!」
「能無しみたいにいうな!ゴルァ!」
「特技を活かせっているんだんだよ!」
「音孤さん!ヒールを!!」
「自分で回復しろや!!!」
3人らしいといえば、それに尽きるがそんな罵声のようなやり取りがされている間もビシャスプラントへの猛撃は続いており、ビシャスプラントは第2形態へと変化したあとは、怯えるようにこの場から逃げ出そうとした。
この3人を相手にしたのならモンスターでされ恐怖するのは当然であろう。
凶暴な戦士であるいずみにぴぃの、プリーストという聖職でありながら攻撃的な音孤、ある意味でいうなら最悪な相手であった。
そして、このビシャスプラントは逃げ切ることはできないのことも必然であった。

「このままじゃ・・・」
弱音を吐くのはこの騒動に巻き込まれた冒険者である。
自分もモンスター退治を手伝おうと参戦したものの、数が多く逃げ場もなく苦戦を強いられていた。
「天破り蒼き月よ!」
呪文を叫びインフィニティを発動させ、同時に連続でブリザードを放つアークメイジが姿を現した。
その隙を埋めるように1人のヒーローが動く。
数回放たれたブリザードで周辺のモンスターは殲滅され一時の平穏が戻る。
その中でヒーローは危機に陥ってる冒険者を見つけ近づく。
「無理をするな、エオス塔のほうへいくといい」
ヒーローは冒険者に少々の回復アイテムを渡しすぐさま戦闘に戻る。
「貴方たちの名は?」
「ロキアルド、彼女はシュウレイだ。さあ早く」
冒険者は一礼するとすぐさま、エオス塔へと向かっていった。
「ロキアルド、救助ばかりだといずれコチラが負けるぞ?」
シュウレイはいずれくる最悪の結末を予期にロキアルドに問いかけた。
「分かっている。彼らのように援護してくれる人もいるだろうが、みんなが戦力になるわけじゃない。だからさ・・・」
ロキアルドが指差す空には緑色の輸送船が何機も飛んでいる。
「非常事態だからな・・・」
不本意ながらと言いたげに黒い軍服を着た男がいう。
「安心しろ、グレイどももあとで一掃してやるよ。メディン」
ロキアルドはあふれ出てくるモンスターを一時的に凌ぐ手段とし、地球防衛の銃撃戦闘特殊車両を輸送機で大量に投入させたのである。
「時間稼ぎといっても稼働時間は1時間もないぞ」
「了解した。頼んだ通信機はもらうぞ。シュウレイ全員を集めてくれ」
シュウレイは頷くとテレポーテーションを使った瞬速でその場を離れた。


黄輪達は、その船の起動性を活かし上空からの情報収集を行っていた。
「ビシャスコピーはあからさまに、時計塔からこちらの戦力を分断させようとせんばかりに動いていますね」
「では時計塔に何かが?」
「そう考えるのが自然でしょうけど・・・」
黄輪とキノのやり取りを聞いていたリロが口を開く。
「全部やっつければいいじゃん」
自信に満ちた顔で親指を上げた拳を前に突き出し言い放つ。
「そのとおり! 全部やっちまえばそれでいいだろ」
黒い液体が相鎚を打つ。
ちぃずたるとがそのやり取りを見て微笑む。
戦場の中で彼らは安全な場所にいるからの余裕ではない。
場数を踏んだ戦歴からの余裕なのだろう。
「ん? あれを!」
何かに気づいたのはキノであった。
ルディブリアムの半球体の側面部分に1体のビシャスが捕まっているのだ。
底から穴を開けて出てきた1体であろう。
「うえにあがるまでなら、こっちに攻撃できないかもな」
幸いにしてこの船上のPTは遠距離攻撃に長けている。
「一斉にいきますよ!」
黄輪の合図で手裏剣と魔法、そして矢がビシャスを襲う。
「あいつが攻撃してきたら、こっちが回避する! 気にせず一気落とせ!」
抜刀しながらも舵を巧みにきりながらシャンクスは叫ぶ。
ビシャスは防御体制にもなることはできない。
そうなればその巨体は海へと落ちていくだろう。
ビシャスの体は確実に傷つき果てようとする。
誰もがこのまま倒せると思った瞬間、ビシャスを両腕の力で飛び上がった。
しかし、その腕を放したことで確実にその巨体は降下する。
だが、その降下するポイントはその船の上であった。
6人は咄嗟に落ちてくるビシャスを回避した。
無論その攻撃の手を緩めるつもりもない。
しかし、ビシャスはここで防御体制をとり、両腕と操縦部を胴体にいれ魔防御壁を展開した。
「このままじゃ・・・」
「ああ、このままじゃ、この船がもたねえ・・・」
「ルディまで上がってください!」
「それしかねえな・・・」
黄輪の苦渋の判断はビシャスの判断を同じであった。
この巨体をルディにあげ、そこで撃破するしかないと・・・


船体の底がルディブリアムの市街地に食い込みながら道路を粉砕しながら不時着する。
隙を見て船員と黄輪達は船から飛び降りる。
シャンクスだけは船を下りることなく舵を必死に取り続けた。
「僕の出番だ!」
船が進む方向は市街の先にある時計塔である。
その塔の頂上から1つの巨体が現れる。
猫石が乗るビシャスプラントであった。
猫石の巧みの操作をし、シャンクスを船を塔激突前に止めた。
「助かったぜ」
傾き倒れた戦場でシャンクスは安堵する。
傾いたと同時に船に乗っていたビシャスプラントもまた転げ落ちた。
猫石はすぐさま、そのビシャスプラントに攻撃を開始した。
それに呼応するかのように塔付近に待機していた討伐メンバーも攻撃する。
ビシャスプラントはその猛撃を今度はバリアを解除し、全身で受け続けた。
「いけるぞ!」
多くの人間が勢いを増し、攻撃を続けた。
「まてっ! トラップだ!」
その叫び声はロキアルドであった。
その言葉で全員は攻撃をやめたが、ビシャスプラントは無様に倒れていく。
倒れたと同時に無数の光が巨体から漏れ、爆散した。
その隙を突いて、ルディブリアムにある塔への出入り口から黒い巨体にゲートキーパーの斧を手にしたビシャスプラントが出現し時計に取り付いた。
「何をする気だ!?」
爆発を耐えきったロキアルドは、すぐさまビシャスプラントに攻撃した。
その攻撃を相手にせずビシャスプラントは時計と融合した。
「これが狙いだったのか!?」
融合したビシャスプラントはすぐさま、その巨体を空高く舞い上がっていく。
そして両腕で握られている物は大型のボムである。
「あれをルディに落とす気ですね」
あぁさぁも、そのほかのメンバーも最下層から上がってきた。
あんなに高いとこに届く攻撃は・・・
さきの爆発で負傷者も続出している。
戦える者だけがこの場にとどまっている。
といってもメンバーのほとんどはこの場でビシャスプラントを見上げている。
「あのボムすぐには落とせないようだ・・・霞さん。お願いがあります」
ロキアルドは後方支援で負傷者の手当てを行う霞に近づいていった。

霞妖にすぐさま状況を説明した。
聡明な霞妖だからこそ、その瞬時の説明で済んだのだろう。
その間は10秒もなかった。
ロキアルドはビシャスに目もくれず、近くにいた兵士から通信機を奪い、すぐさま連絡した。
ビシャスは、巨大な爆弾を具現化したせいだろうか、浮上する速度は非常に遅くなっていた。
これをチャンスと判断したロキアルドの仲間は、すぐさま攻撃を開始した。
「あの爆弾の威力は間違いなく強力だ! 絶対に落とさせるな!」
叫び声で全員に一括したのはマルゴーであった。
全員はここが山場だと確信し、持てる力を限界以上出すようにおのれらを高める!
「一気に畳み掛けるぞ!!」
マルゴーは英雄のコダマというスキルを使い、周辺にいる全ての者に光りが舞い降り、その偉大な力の一部を分け与えた。
分け与えるといっても、マルゴー自身の能力も下がることはない。
武を極め、至高に到達した覇王であるマルゴーが楓の女神の遺産を受け継いだからこそ出来る芸当である。
マルゴーはセイラムと呼ばれるヒーロー、パラディイ、ダークナイトのスキルをすべてマスターしたものの生まれ変わり、再来と呼ばれる戦士である。
しかしながら、ヒーローのスキルまではマスターしきれていない。
だが、巨大なクレイアモを背負いながらの槍捌きは豪胆さに舌を巻く。
マルゴーは英雄のコダマを発動と同時に、口笛を鳴らした。
遥か上空で待機していたのであろう。
ネックレスをつけたグリフォンが舞い降りてきた。
爪を鋭くビシャスプラントに食い込ませ、そのまま地面に叩きつけた。
衝撃であろう、まだ具現化しきれていなかった爆弾は爆発することなく消えた。
しかし、消えたことによりビシャスプラントの両腕は空き、攻撃を再開した。
巨大な斧を再び構え、グリフォンに一撃を入れた。
グリフォンは吹き飛ばされ、地面に倒れこむ。
しかし、その隙を突いて戦士達が一気にラッシュで四方からビシャスランとへと突撃した。
猛撃のなかでもびしゃすぷたんとは怯むことはない。
片腕には巨大な斧、もう片方の指の1本1本は、タナトスの腕のような触手となり、全員を打ち払った。
そんな激闘の中、頭部と狙い盗賊達が攻撃する。
無数の手裏剣が一気に撃ち込まれる。
ビシャスプラントは胴体の時計の針を伸ばし、急激に回転されプロペラのシールドを作りだした。
しかし、その針の中央部分に弓使い達が一点集中に矢を撃ち込む。
紳士キノが暴風の矢で確実にダメージを与えていき、弱りきったところをダマールがスナイピングで針を打ち壊した。
すぐさま魔法使い達が全員、インフィニティを使いブリザド、メテオ、ジェネシスを撃ち込んだ。
その圧力に倒れかけたビシャスプラントにセルビシアと燈がアサルターで突撃をかける。
2人の即席の連携技であったが、セルビシアが先にアサルターをし、ビシャスプラントの頭部を斬り、そして跳ねる。
それを追いかける様に燈もアサルターでビシャスプラントの頭部を切り裂いて宙を舞う。
燈はすぐさま手を伸ばし、セルビシアを手を握り合い空中で姿勢を2人とも整え、再びアサルターを同時にビシャスプラントの頭部を切り裂き、同時にメル袋を置き、着地と同時にメルエクスプローションを発動させた。


地面に押さえ込まれたビシャスプラントの対して、容赦のない火力が注がれていく。
致命傷に至ることはないのか、動きを封じているという状況なのだろう。
しかし、すぐさまビシャスプラントはシールドを張り、再び防御体制へと入った。
ロキアルドは素早く指揮をとり、連携を確固たるものにしようとしたが、その異変に気づいたのはティスだった。
「マスター! ビシャスがシールド内に爆弾を!」
ティスが驚愕したのも無理はない。
絶対防御の中に巨大な爆弾を製造している。
こっちからは手を出すこともできず、やつがシールドを解除したときに勝敗が決するのだから。
「そう来たか・・・」
そう言葉を漏らしたロキアルドの表情にはまだ余裕があった。
ロキアルドの考える最悪のケースにはビシャスプラントの行動は、まだ序の口であったのだ。
「さあ、急いでくれよ・・・六曜の吉凶」
ロキアルドはそういうと剣を構え突撃していく。
「戦士は全員あいつをラッシュを!」
それに呼応して、真っ先にイズミ、マルゴー、メイシャオの豪快なラッシュがロキアルドに続く。
ゼロ、ピィノ、ファーレイ、ダマール、レイマスターもそれに続く。
これだけの大勢の突撃にダメージはなくとも、物理的にビシャスプラントは押されていく。
ほかのものを状況を伺いながら、それについていく。
「ロキアさん、いったい何を?」
猫石に問いに答えたのはシュウレイであった。
「一石二鳥だろうな・・・ふふっ」
不適な笑みを浮かべシュウレイも楽しそうに笑った。
ロキアルドの狙いが明らかになるまえにビシャスプラントはルディブリアム市街をぬけ、エオス塔の更なる奥までビシャスプラントを押し出してきた。
「ここからビシャスプラントを落とす」
ロキアルドはそういうと大量の魔法の書をばら撒いた。
「無理してついてくる必要はないかからな」
「意図は読めた、とことん付き合ってやる」
そういいながらロキアルドの肩を叩いたのはシュウレイであった。
「マスター、私にできることあれば遠慮なく」
親指を立てウインクをしながらティスがいう。
「そうそう、僕にできることなら。いつもロキアには助けてもらってるしね」
満面の笑みのセルビシアのVサインで答える。
ほかのみんなもロキアルドに問題がないとアピールしている。
「良い仲間を持ったな・・・これよりこの爆弾を地球防衛に落とす。可能な者はこのまま一緒に降下しながら援護および攻撃を。何人かは書を使って先行してくれ。途中途中で可能な限りの援護を頼む。あと癒し魔は1階まで先行してくれ、そこにいる霞妖と」
ロキアルドの説明の理解したのか、戦士のほとんどが同時に降下、落下していくことを選びビシャスプラントを押し出すように突撃をかけた。
そして、その巨体は無様に落下を開始した。
「聞いてないぞ!」
メディンの叫び声は落下していくロキアルドには届かなかった。


ビシャスと共に降下することを選んだのは、
ロキアルド、シュウレイ、メイシャオ、ティス、ゼロ、ダマール、ファーレイ、るばと、マルゴー、イズミ、ぴぃの、あぁさぁ、レイマスター、どびん、えなぺ、と戦士を主軸とする編成になった。
残ったメンバーもまた、ルディブリアムで救助などのために残ったのだ。
ビシャスは落下しながらもバリアは解除しなかった。しかし、ビシャス自身もまた臨機応変に計画変更した。
バリアの僅かの隙間から噴出した黒煙は、ゲートキーパーとタナトスへと変貌した。
突然の出現に、共に降下したメンバーは不意打ちを喰らった。
マルゴーの一撃でタナトスは秒殺されたが、ゲートキーパーの一撃でメイシャオとゼロは塔から遠く飛ばされてしまった。
ダマールとロキアルドもゲートキーパーの斬撃を受け、塔に直撃はしたが、ロキアルドは体勢を立て直しゲートキーパーを両断した。
すると、再びビシャスは再び黒煙を出した。
それに全員が警戒した。
しかし、黒煙はモンスターになることはない。
「カモフラージュ!?」
ぴぃのはすぐさまファイアチャージブローで黒煙はかき消すが、そこにはもうビシャスはいなかった。
遥か上空の塔のデッパリに両腕で捕まっていたのだ。
「あいつ、片方の塔だけでも粉砕する気だな!」
それだけでも十分にダメージを与えることは可能であろう。
「スロー!」
ティスがすぐさま、落下していく全員にスローをかけた。
落下速度は軽減され、塔の近くにいた者は武具や道具を駆使し塔の捕まろうとする。
「マスター! あとはお願いします! 1階のメンバーを合流します!」
ティスは親指を立てながら1人だけ降下速度が軽減されることなく、降下していった。
あぁさぁはスローを己のヘイストであえて解除した。
落下していくメンバーより更に下の階へと進んだ。
「みんな!手裏剣を足掛けにしてジャンプして!」
無数放たれる手裏剣は見事に各員の足元にいき、それを足場としジャンプして塔に捕まった。
しかし、遥か上空にビシャスプラントは捕まっている。
「急いで駆け上がり、ビシャスを再び突き落としてやる!」
だが、ビシャスプラントは塔から弾きださせ、再び降下してきた。
緑髪の鋭い目つきの女が、ビシャスプラントに拳で猛撃を加えたのだ。
「お前なんかに海を無駄に荒らされるというのも面白くないからな・・・」
突然のことで、ビシャスのバリアも解除してしまった。
それと同時に、緑髪の女は眩い光を放ち、紅の光影が眼にも止まらぬ速さで攻撃を開始した。
「なんだ・・・あれは・・・」
「ロキア、呆然としている時間はない。私たちも追撃だ!」
シュウレイは青龍でチェインを放ち、イフリートを召喚し再びビシャスと共に降下、追撃を開始した。
そしてみんなもそれに続いた。
戦士は全員、降下の勢いと着けてラッシュとブレスト、そしてバスターをビシャスにぶつける。
イフリートは取り付いて、拳を何度もビシャスにぶつける。
あぁさぁ、セルビシアの盗賊コンビはヘイストと、フラッシュジャンプで体勢維持を支援しながらも、メルエクスプロージョンとトリプルスローでの攻撃支援も行った。
猛撃の中、地面が見えた。
そこには、陣を組む、霞妖、ローロー、ミズリア、リディマリ、芙柚音弧、猫石、黒い液体がいた。
「きます!」
ティスの合図とともに、全員はミスティックドアを展開した。
陣の中心には、虹色に輝く宝石「魔法の宝玉」がおいてあり、霞妖の呪文で全員のドアが円とつながり、宝玉が光り、強大な円の形をしたミスティックドアが出来上がった。
「ロキアさん!早く!!!」
霞妖の叫び声は悲痛に響く、それだけに維持することが大変かが分かる。
「みんな!ラストスパートだ!!!」
全員でそのドアにビシャスプラントをこじ入れた。
ドアがつながっている、その先は・・・

「さあ!いまがチャンスだ!いっきにあのチキュウジンどもを・・・」
外界人グレイは攻め込むために、多くのグレイを集め準備していた。
「いくぞ!!!ジェネシス!」
そこに現れたのはストロークの髪形をし、大きな瞳をもつヒーローとビショップとクロスボウマスターであった。
ブランディッシュとスナイピングで次々と、指揮官クラスと思われる元老グレイやジェノを倒していく。
そして、それらをあらかた片付けたあとにヒーローが言った。
「仏滅! ミスティックドアを展開だ!」
すると、通常では考えられないほどのミスティックドアが形成された。
それは霞妖達が作ったドアをと繋げた。



普通のサイズのドアがいきなり、輪のように広がり突如現れたビシャスに驚愕する3人だったが、それと比にならない衝撃をグレイ達は受けたのだろう。
ビシャスが出てきた後を追うようにロキアルドとシュウレイも現れ、外界人グレイのサングラスを切り落とす。
「害虫駆除はまとめてしてやる!」
次元の歪みを強制的に通過させられたビシャスにすでに減少し、グリュンヒルを深く突き刺した。
ロキアルドを避雷針代わりにし、シュウレイが青龍からチェインライトニングを放った。
チェインによる高圧電流がビシャスの全身を駆け巡る。
ロキアルドもその電流に耐えながら、グリュンヒルでビシャスの頭部を両断し、すぐにシュウレイ共々帰還の書で防衛基地まで撤退した。
その刹那にビシャスは信じられないほどの爆発を起こし、地球防衛のバリアを突き破りそうな勢いの爆風を発生されグレイ軍の9割を消滅させた。
「終わったな・・・」
ロキアルドの一言にシュウレイは笑顔で頷いた。


紫色の髪の毛に載せたベレー帽が風で飛びそうになり咄嗟に手で押さえた。
その手に持っていた絵筆が転げ落ちる。
「さとさん、筆落ちましたよ」
そういいながらアフロが特徴的なナイトである轟転魚が筆を拾い渡した。
「ありがとー。轟さん」
さとは筆を受け取ると再び絵を描き始めた。
「あの時の絵ですね・・・さとさんはすごいなぁ」
絵にはビシャスプラントの残骸を背景に討伐メンバーが集まっている絵であった。
「あれから結構時間が経つのに本当すごいな・・・」
轟転魚のさらに後ろからロキアルドがやってきた。
「ロキアは補佐官に?」
「ああ、町の復旧は捗ってるようだな。さと完成したら是非見せてくれな」
「おう!」
さとは勢いのある返答を親指を立てながら言った。
ロキアルドはその場をあとにし補佐官の元に向かった。
「失礼する」
ロキアルドはそういうと扉をあけ、補佐官の仕事部屋に入った。
「ああ、待っていたよ」
補佐官は椅子に座ったまま話を続けた。
ロキアルドは近くにあった箱に座った。
「忙しそうだな」
「まったく君達の活躍のおかげだよ」
補佐官の返答を聞いてロキアルドは笑う。
「報酬はしっかり頂きますよ?」
「ああ、それは国の威厳に関わるからな。調査の結果、次元の歪は過去と同等にまで収縮している」
「だろ?というか報告したのに再度調査するならそっちが調べろよ」
ロキアルドの指摘に表情を険しくする補佐官の手には数枚の請求書の束がある。
「これは君宛のラブレターだ・・・」
ロキアルドは立ち上がるとそれを手にした。
「・・・最高のラブレターだな?」
請求書には地球防衛からのモノや、シャンクス、そしてゴールドマン組合からのモノであった。
「だろ?」
今度はロキアルドが険しい顔つきで目を通していく。
「ざっと計算すると・・・」
「計算すると赤字だな・・・お疲れ様。また何かあったら君達に頼むよ」
皮肉には皮肉といわんばかりに補佐官が嫌味ないい片で返してきた。
ロキアルドは返す言葉もなく意気消沈とばかりに部屋をでる。
部屋の入り口にはシュウレイが待っていた。
「君の予想通りになったな?」
「え?なにがだよ・・・」
「最初に言ってたろ?割に合わない仕事だって・・・」


~END~
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プロフィール

ロキアルド

Author:ロキアルド
血液型  A型
星座   天秤座
趣味   映画観賞 

ゲーム内:


名前:ROKIARUDO
職業:戦士(ヒーロー)
サーバー:あんず
所属ギルド:【AnotherSlash
「蒼い剣士」愛称ロキアを主人公にメイプルストーリーの設定などを生かしながらオリジナルの小説を書いていきたいと考えております。
上記のプロフィールの素敵な絵はシュウレイ様が描いてくださいました。
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