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Nexon社のオンラインゲーム『メイプルストーリー』のオリジナル小説です。ゲーム内には無い表現を多々含んでおります。
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■■■破天蒼月外伝 「ロキアルドの瞳から」
2006/01/18 Wed外伝小説etc
シュウレイ様の破天蒼月で書いてある小説の外伝を書いてみました。
非公式だということをご理解していただきお読みくださいませ。

碧い深い瞳・・・その瞳からは悲しさを感じると今更のように思い出す。
彼女に初めて会った時は違法者によって召喚されてであろうモンスターから逃げてるときだった。私は酷い怪我を負わされ、死すら覚悟した状態であった。だが彼女は違法とは違う別の特別な力を用いて私の命を助けてくれた。その時の光景は今でも明確に覚えている。彼女ははシュウと名のった。綺麗な青の長い髪で魅入られそうな碧い瞳とした同い年くらいの魔法使いのウィザードであった。そのあと彼女とまた偶然知り合ったクレリックの香奈美と違法者が起こした騒動を静めた。そのあとシュウと香奈美とは目的地も違いそのリスで別れた。縁があればまたどこかで会える・・・いや会えるという不思議な確信があった。

リスからカニングまでは険しい道である。私は苦労しながらカニングへと向かって行く。1人だけの旅に戻っただけと自分に言い聞かしながら・・・モンスターは弱く苦労するのはその道の悪さである。ようやくカニングのテリトリーに入った。カニングの特徴とでもいえる大きな建物やその建築途中らしき構造物が見えてきた。カニングという町は盗賊という4大職の1つであり、詭弁上盗賊という職名になっているが窃盗や強盗、恐喝などをしているわけではない。しかしながら、盗賊という職業に就いている人間には悪い人物が多くいるといわれている。そんな奴らが根城とする町、油断はできないと警戒しながら町へと私は入った。私がこの町にきた目的は、もうすぐ迎えるソードマンへの転職試験の前に、スーパースライムという大型のモンスターを狩りたかったのだ。噂に聞くだけで実物を見たことがなかった私はそれと戦うことができると思うだけで楽しみである。
「ご、ごめんなさい。そんな話になってるとは思わなくて」
「はぁ?何いってるんだ?いい加減にしろよな。さっさとメル払えよ」
「そうだ。ちゃんと人の話聞いてねえお前が悪い!」
「はぅ・・・そんなにメル持ってないですよ・・・」
1人の女性を複数名で囲って、恐喝でもしているようだ。
「おい!何を揉めている」
状況が分からない以上、話を聞かないと第3者の私では打つ手がない。被害者に見えているほうが実は悪かったというケースは結構あるものだ。
「うるせぇ!引っ込んでろ!」
「雑魚の戦士はうざいんだよ!」
絡んでる連中は盗賊である。篭手を使用し手裏剣を投げる通称投げ族のようだ。状況は判断してからと考えていた私ではあるが、盗賊の態度でどっちの味方をするかはすぐに決まった。
「うるさくて申し訳ない・・・」
「んじゃっさっさと消えろ!ボケ」
盗賊達は私の発言で油断したようだ。振り返りまた1人に脅し始めた。
「あ・・・」
絡まれている女性の目線は盗賊達の後ろに向けられ、盗賊たちもそれに気づいて振り向いた。
だが、振り返る前に私の剣が頭部に直撃した。2名はそれで見事に気絶した。その横にもう1名、盗賊がいる。
「おい!事情をちゃんと説明してもらおうか!?」
私は1名の盗賊に詰め寄り説明された。

「っというわけなんです・・・もう二度とこんなことしませんからこれで許してください」
どうやら女性に詐欺まがいのことをしていたようであった。道案内をしたあと案内料を払えと恐喝をしたようである。しかし一度ではなく何度もメンバーを入れ替えて行っていたようだ。
「悪質にもほどがあるな・・・しかし、メルは全部戻りました?」
「あ、はい。おかげさまで全部戻ってきました。ありがとうございます」
女性は何度も私に頭を下げながらお礼を言う。
「いえ、あまり気にしないでください」
「いえ、私旅を始めて間がないので、親切にしていただいて本当に嬉しかったのです」
女性は満面の笑顔で私にそう語った。
「おい!メルを返せば全部の罪が許されるわけじゃない!」
私は剣を抜いて、盗賊達に迫る。盗賊は縄で縛って身動きが取れないようにしてある。あとは私の判断で如何様にもできる。そんな状態で敵が剣を抜き迫っているのだ、奴らにとっては恐怖のほか何者でもないだろう。
「本当ごめんなさい!何でもしますから、どうか命ばかりは・・・」
「では、彼女に代わって迷惑料でも貰うからな!」
「え?」
間が抜けたような発言をした直後、盗賊達を鞘におさめたままの剣で殴り気絶させた。私は気絶した盗賊達から少しばかりのメルを取った。
「少ないけど、これをどうぞ」
メルの入った袋を女性に渡した。
「迷惑料さ、こいつらにも痛い目にあって学習してもらわないとね」
「良いのかな・・・」
「まあ気にしない気にしない。とりあえず場所を変えましょう。こいつらの仲間が来ると厄介ですしね」
気絶している盗賊達を拘束している縄を切り、私と女性はその場を後にした。

「しばらく、落ち着くまで休憩をかねてここで休みましょう」
「何から何まで本当にありがとうございます」
ここは道具やの地下倉庫である。道具屋の爺さんに頼んで体を休めるためにそこで休憩することにした。
「あ、そういえば名前を伺ってなかったです。私の名前はロキアルド・ゼルフィルスといいます」
「私は藤川喜一朗っていいます」
藤川喜一朗・・・漢字での名前であることからジパングの出身であることは分かるが、まるで男の名前じゃないかと思った。名前だけ見れば誰もがそう思うだろう。彼女にも何か理由とかあるのだと思い詮索はしなかった。
「喜一朗さんはなんでこんな町へ?」
「私は戦士になって少しばかり強くなれたと思いまして腕試しにスーパースライムに挑んでみたくて来たんですよ。でもさっきの盗賊達に捕まってそれどころじゃなかったです」
「スーパースライムに挑むのなら私とご一緒しませんか?私もそれが目的出来たんですよ」
喜一朗も自然に笑みが浮かんでいた。私もそんな彼女をみて寂しさが紛らわせることができた。シュウ達とが数日の付き合いであったが、その存在が無き今寂しいかったのだと改めて実感した。
「スーパースライムね・・・まあそれのおかげでここも活気付いてきたのだがなのう」
階段から聞こえたのはここの店主の爺さんだった。
「よかったらこれでも食べなさい。あとできたらこんな爺にあんた達がしてきた旅の話でも聞かせてくれまいか?」
「それはありがたいです。リスからここまで歩きっぱなしだったので・・・」
「私はペリオンからそうでした。お爺さんやロキアルドさんみたいな優しい人に会えてよかったです」
爺さんがもってきたチキンやフルーツを食べながら話をした。喜一朗も戦士となるべくためにジパングからでてきたらしい。強い戦士になってジパングの治安を良くしたいという夢であるらしい。彼女の話が終わったあとは私が旅の話をした。私の1人旅の話より2人が興味を持ったのはやはりリスでの1件であった。シュウレイの話をしているときには私の顔はとても良い顔だと爺さんに言われ、喜一朗にには私がシュウに惚れていると冷やかされた。
そんな話も終わったころ爺さんが毛布をくれそれで私と喜一朗はゆっくりと休んだ。

朝になったのか爺さんの開店準備の物音で目が覚めた。
「おはようございます」
「おお、起こしてしまったようだね。年寄りは朝が早いから申し訳ない」
「いえ。おかげでゆっくり休むことができました。感謝していますよ」
爺さんは笑顔をこっちに向け、また作業を始めた。
「朝ごはんだけは食べていきなさい。もう準備はできているから」
「そうですか、では遠慮なくいただきます。喜一朗さんを起こしてきますね」
私は軽い会釈をし、喜一朗を起こしにいった。喜一朗は見る限り低血圧のようだ。起きるのが辛そうであった。そして二人でご飯をご馳走になった。
「若い人のお口にはあったかな?」
「大変美味しいご飯でした」
満面の笑顔で喜一朗は返事をした。
「ロキアルドさんのお口には合わなかったかな?」
「いえ、ちょっと今までに食べたことない味だったもので・・・」
「漢方薬をいれておいたんじゃ。体には良いでのぉ」
「やっぱりそうでしたか。美味しかったですよ」
喜一朗は漢方薬というものが入っていたことも分かって美味しかったといっているようだ。私には漢方薬というのは美味しくは思えなかった。
「スーパースライムはラケリースとクロートの姉妹が研究して作ったものじゃ。普通では存在しないモンスターだからな」
爺さんは私達が食べ終わった食器を片付けながら話始めた。喜一朗はその片付けの手伝いをしようとしたが爺さんは1人で十分だと会釈で返事した。
「人工的に作られたモンスターだったんですか?」
「そうじゃ。姉妹が一定の強さの人間を戦わせてデータを採ってるとか聞いたんじゃ」
「一定の強さ?」
「うむ。その辺はあまりわしも詳しくはないが直接いって聞いてみるといい。この間すごく強そうな戦士も戦いたいと言ってたずねてたみたいだが断られたそうじゃ」
「なるほど。色々とお世話になりました」
「いあいあ。また機会があれば是非寄ってやってくれ。爺は暇なんでな」
「わかりました」
喜一朗の明るい返事で爺さんも喜んでいた。
「また逃げ込むようなことで利用するのではなく遊びにきますね」
「嬉しい言葉じゃ。んじゃ気をつけてな」
爺さんはそういうと店のほうに出て行った。私と喜一朗は店の裏口からでてラスケースを探すことにした。

カニングシティの近くには沼地から水を引いていたらしく、町の最下層の一部には水浸しになっている。近くには土管や工事に使われていたであろう看板などが散らかっている。
「ロキアルドさん。あそこに人が集まってますよ。もしかしたらあそこにラスケースさんがいるんじゃないですか?」
喜一朗が指を刺す先には多くの人が集まっている。その人の群れからは人を募るような声が聞こえてきた。
「誰か一緒に挑まないか~」
「魔法使いの人で一緒に組みません?」
多くの人が人を募っている。私はとりあえずラスケースを探してみた。昨晩爺さんに聞いた情報から独特の衣装を女性を人ごみの中で探した。
「それらしい人はいませんね。みなさん挑戦者みたいですし・・・」
「ここに集まっているんだったら近くにいると思います。もう少しさがみて・・・あ」
確かに爺さんがいったとおり独特の格好をしている女性がいた。魔法使いなのだろうか大きな杖を持っている。私達はとりあえずラスケートに話しかけようと近づいた。
「お時間あります?少しばかりお聞きしたいことがあるんですが・・・」
「貴方も私のモンスターと戦いに?」
「はい。是非戦ってみたいのです。どうしたらいいですか?」
ラスケートは私の目をじっと見る。何か心まで見られてるような感じがした。
「いいわ。貴方なら戦わせてあげる」
どうやら私は戦えるようだ。ラスケートは喜一朗の目を見て頷いた。
「彼女も大丈夫ね」
私と喜一朗はどうやら資格があるっていうことのようだ。
「2人とも資格ありだけどね。ただ戦えるだけじゃないのよ。連携が取れているかどうかのテストもあるの」
ただ単純な戦闘テストではないようだ。
「ではすぐに試験を受けさせてくれますか?」
「悪いけど4人1組で受ける試験にしてるの。あと2名仲間にして1組作ってきてね」
「分かりました」
「んじゃ集まったらまたきてね」
受けることの出来なかった私達の横を4人組がラスケートに話かけ、カニングの沼地の方へ向かっていく。

「どうします?」
「あと2名ほど探すしかないね・・・」
シュウと香奈美がいれば理想的だなと考えた。しかしいない人物に頼る術もない。
「ほかの人たちで募集してる人いますよね」
「そうですね。あれの真似でもして・・・」
その会話をしている間の一瞬のできごとであった。沼地と町とをつなぐ配水管から緑色液体が大量にでてきた。その液体の中にはラスケートと同じような格好をした女性の姿があった。
「なにがおきた!?」
多くの人間は何が起きたのか分かっていないままである。もちろん私もである。
「ク、クロート!?」
「お姉さま・・・さきほどの試験者に違法者がいました・・・」
クロートは緑色の液体の中で溺れそうになりながらも必死に状況をラスケートへと伝えようとしている。
「ええ!?」
ラスケートはかなり驚いている。私も違法者という単語には私も警戒する。リスでの1件では死に掛けたのだから。
「スライムたちはすべて違法・・・うぅ」
クロートと一緒に配水管からでてきた緑色の液体はスライムへと形をかえて目と口が現れ、頭に1本のアンテナを生やす。そしてその体内にはクロートをとりこんでいる。だが緑色の液体は配水管からいまだ流れ続けている。その液体からはまたスライムが発生していく。
「違法者め・・・なんていうことを!」
私と喜一朗は剣でスライムたちを切り捨てていく。しかしいくらきってもきりがない。
「喜一朗さん。無理はしないでください。違法者が関係しているのなら大変なことになります」
喜一朗は応戦しながらも私の問いに答えた。
「大丈夫です。それにこの状態をなんとかしないとお爺さんのお店にまで被害がいちゃいますよ。だからがんばります!」
彼女は決して弱くないだろう。むしろ強いと思わせる剣撃でスライムを一撃で葬り去る。
「わかりました。でも無理だと思ったらビルを上って逃げましょう」
私も剣を思いっきり振り回す。水を切るようで手ごたえを感じないのはやりにくく感じた。
私達のほかにも魔法や弓でスライムたちを狩っている人は多い。しかし一向にスライムは増殖しつづけている。クロートをとりこんでいるスーパースライムは飛び上がり戦っている人に突撃をかける。まともにくらえば一撃でやられてしまう。その攻撃は無差別に行われている。無論私達にもその攻撃が行われる。
「喜一朗!上だ!!」
喜一朗はその言葉ですかさずその場から飛び去り、体制と立て直しながらスーパースライムを斬る。だがそれを気にすることもなくスーパースライムはまた他の人に攻撃を繰り返す。
「でかい奴には攻撃が無意味みたいだ。回避しながら雑魚の排除に専念しよう!」
「分かりました!」
海を水を汲み上げるような感覚に近い・・・無意味な行為なのだろうか、薬がすべて使い切ったときは私達の死を意味するのだろう。
私達が戦う横ではラスケートは祈るようにしゃがんでいる。妹が取り込まれ絶望しているのだろうか、いや必死に何かの言葉を唱えている。ラスケートも魔法使いのようであった。
「はじけよ!ポイズンブレス」
緑色の毒霧が広がる。スライムたちは発生してもすぐにその毒で消え去る。
「お願いします!だれか違法者を止めてください!これ以上湧き出さないように現状維持はなんとかします」
ラスケートの叫びに何人かは反応し、すかさず配水管へと入っていく。私と喜一朗もそれに続く。

カニングの町から配水管から行くことが出来る沼地。アリゲーターなど多くのモンスターの生息地でもある。配水管からラスケートの願いに応じて違法者を探す者達はその沼地を駆け抜けていく。しかし、沼地の地面にはカニングへと流れていくであろう緑色の液体が溢れている。どうやらこの沼地の水が元凶なのだろうか。
「大地の力よ!わが槌に雷の力を・・・サンダーチャージ!」
でかい槌を持っている戦士らしき人物が叫びあげると同時にその槌には電気がながれてた。
「全員地面から離れろ!こんなの一気に消し去ってやる!」
その声にみんなは蔦などに掴まる。戦士は電気を宿した槌で地面を流れている緑色の液体を殴りつける。液体に電気はながれ蒸発した。
「よし、この間に一気に攻め込むぞ」
その戦士はクルセイダー、私達と違い三次職という次元の違う戦士の力を見せ付けられた気分であった。
「あはは。大人気ないな~。ゲームなんだから楽しまないとね」
沼地に響く声・・・どこかに違法者がいるのは確かだ。
「どこだ!姿を現せ」
さきのクルセイダーが叫ぶ。彼の槌は未だに雷を帯び凶器のようである。
「ほかの3人ならもういないよ。しらけちゃうんだよね・・・お前みたいな場違いの奴がいたら!」
黒い影が私の背後を横切った。その影はそのままクルセイダーの元へと向かっていく。クルセイダーがそれに気づいたとき影は既に彼の背後に周り後頭部へと一撃をいれた。クルセイダーはそこに倒れた。
「君達も馬鹿じゃなかったら分かるよね?」
黒い影から声は聞こえる。黒く何も見えないがそれが笑っているというのを体のどこかで感じた。
「安心して。空気を読めてない彼にはちょっとお仕置きしただけさ。君達にまで危害は加えないよ~」
日ごろの私なら文句のひとつでも言っているだろう・・・しかし、力の差を見せ付けられ何もすることができない。
「はやく町へ戻ってあげなよ。ラスケート1人じゃあのデカイのをいつまでも抑えられないからね。あれさえ片付けれたら終わりだからがんばってね」
黒い影はだんだんと薄くなって消えた。
「おい。さっきの話が事実として町へ戻らないと!」
誰か叫んび、その声でみんなの緊張はとけた。倒れたクルセイダーの介護に回る者、町へと戻る者・・・私と喜一朗は急いで町へと戻った。

私達が町に戻っても先程の違法者が言ったとおり、ラスケートはスーパースライムを倒すことができないまま現状維持を努めていた。緑色の液体はもうカニングへと流れてこない。おかげで私もスーパースライムとの戦いに集中できる。ここで戦っている者は先のクルセイダーのように飛びぬけた力を持っているわけではない。だれの力も大して変わらないであろう。
「クロートが邪魔で核へと攻撃ができません。クロートをスライムから引き釣り出してください。そうしてくれれば私が!」
ラスケートは自身でスライムを退治するつもりだ。しかし自力では妹を救出することができないのであろう。
「喜一朗!私の援護を!」
私は叫びながらスライムへと突っ込む。スライムは液体のモンスターである。剣の攻撃では弱ければダメージはいかない。それがただでさえでかいのだ生半可な攻撃は無意味だろう。だが私には考えがあった。勢いをつけ剣を突き立てながらスライムへと走りこむ。剣は吸い込まれるように刺さる。その攻撃でダメージがあったようだ、スライムはその剣を抜こうと飛び跳ねようとする。それを喜一朗が上から思いっきり叩きつける。スライムは飛ぶことが無理だと分かったのかアンテナで私を殴る。鎧で衝撃を軽減しても十分なダメージが与えられた。アンテナは再び空を舞い勢いをつけて私に再び襲い掛かろうとする。しかし、その第2撃は喜一朗によってアンテナを切断されることによって防がれた。
「今のうちです!」
喜一朗の叫び声に呼応したように私も限界まで力をだし攻撃を続ける。
「うおぉぉ!」
私は叫びながら愛用の剣の刺しこみクロートの手前にまで刃先向かう。私は刺しこんだ剣を動かし傷口に僅かなスペースを作り、右手に短剣を持ち傷口に右腕ごとその傷口のスペースに差し込んだ。スライムにも痛覚があるのだろうか、もがき苦しむように動き回る。振り落とされることはないが安定感がないせいで腕に力が入らない。そこに弓使いが放ったアローボムの爆発でスライムは吹飛び壁へと激突する。そして、魔法使いが放ったであろう氷の塊がスライムを頭の頂上あたりの薄い場所を貫通し壁に刺さり動きを封じられた。その隙に私は左手に刺しこんだ剣をもち、右腕をより深く差し込む。そして全力で剣と右腕で引き離すように左右へと切り裂き、大きな傷口を開きクロートまで繋がる空間を作り出した。。
「いまだ!」
数名がクロートを掴みスライムから引きずり出される。それと同時に私も右腕を引き抜き間合いをとった。それを見計らっていたようにラスケートはエクスプローションという火の魔法でスライムを吹き飛ばした。スライムは消え去り、私の剣が地面へと落ちた。
「ありがとう・・・」
疲れきっていたのだろうラスケートはそう小さく呟いた。

あれから何時間が経ったのだろうか。クレリックや医者が多く現れ負傷者の手当てをしている。私は幸いにも酷い怪我をしているわけもなく自前の薬で手当てをし体を休めていた。さっき人伝いに話で聞いたが、クロートの容態は思わしくないよでラスケートをエリニアのハインズという人物のとこへいったらしい。どんな形であれスーパースライムと戦えたのでさっさとペリオンに向かおうと私は考えていた。体を休めていたら喜一朗がやってきた。彼女は道具屋の爺さんの様子を見に行っていたらしい。
「喜一朗さん。さっきはありがとうございます」
喜一朗は何が可笑しかったのは笑い始めた。
「あれ?何か変なことでも言いました?」
「いえ・・・さっきは呼び捨てになってたのにな~って思ったんですよ」
「あ・・・」
戦闘中思わず呼び捨てになっていたことを改めて思い出す。
「すいませんでした・・・」
私は立ち上がり頭をさげる。
「きぃで良いです。短くで呼びやすそうだし」
喜一朗は気にしてるわけではなようだ。
「きぃ?それは良いですね・・・ではきぃ、私のことはロキアって呼んでください」
「分かりました。ロキア」
きぃと私は少し笑ってその場に横になった。
本当数時間前は生きるか死ぬかという緊迫した状況だったのに今こうして笑えることができる。私はふと思い出すシュウの笑顔っていうのを見ていないことを・・・
「強くなる!」
私は考えていたことを口にしてしまった。
「私も強くなりますよ!」
きぃもそれに呼応して一緒に叫んだ。
「じゃあ行きますか!ワンランク上をめざして」
「はい!」
きぃの返事とともに私達は起き上がり歩き始める。
「ペリオンまで遠いな・・・」
「2人ならすぐですよ」

空は曇ってもいつまでも曇っているだけでない。雲はいずれ風に流れていくのだ。私は風になる強い強い風になろう。どんなに大きな雲では流してしまえるように。いずれまた逢えるであろう君の悲しみ流せるほど強くなろう。今度逢うときには君の笑顔を見たいから・・・私は心の中で剣にそう誓った。
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プロフィール

ロキアルド

Author:ロキアルド
血液型  A型
星座   天秤座
趣味   映画観賞 

ゲーム内:


名前:ROKIARUDO
職業:戦士(ヒーロー)
サーバー:あんず
所属ギルド:【AnotherSlash
「蒼い剣士」愛称ロキアを主人公にメイプルストーリーの設定などを生かしながらオリジナルの小説を書いていきたいと考えております。
上記のプロフィールの素敵な絵はシュウレイ様が描いてくださいました。
当サイトはリンクフリーでございます。
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